[コメント] ぜんぶ、フィデルのせい(2006/伊=仏)
アンナ役のニナ・ケルヴェルは常に仏頂面で両親の行動に疑問を抱える時の表情と終盤の成長した時の表情を上手く演じ分けている。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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両親が反体制運動に参加する姿を、子供の目線、子供の観点で描いた映画。
共産主義者として抗議活動を行うため、突然、家を引っ越したり、見知らぬ人が出入りしたりという、急激な家庭環境の変化に対する、子供の率直な疑問や不満が描かれている点は興味深い。
反体制活動を扱った史実の映画化作品も結構あるが、こういう子供の目線から見ると、正義のための行動も、結局、子供にとっては矛盾や疑問なことだらけなのだなと感じた。
アンナが生活環境の急変を乗り越え、意味の理解できない言葉を理解してゆき、自由のあり方をシスターに語るなど、成長ぶりが丁寧に描かれているが、家庭環境の変化に対する、もっと純粋な子供らしい不満の主張が描かれてもよかったかなと思う。
アンナ役のニナ・ケルヴェルは常に仏頂面で両親の行動に疑問を抱える時の表情と終盤の成長した時の表情を上手く演じ分けている。
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