[コメント] 燃えよ!ピンポン(2007/米)
小ネタがそれなりにくすっと笑えて、そう悪くはないが、小さく無難にまとめた映画という感じもする。バカ映画の部類なだけに、もっとこう、突き抜けるようなものがないと、もの足りない。
強引なストーリー展開などは、「早いなあ」とか「いきなりかよ」で済ませられるが、それを補うだけの、もっともっとバカバカしいだけのパワーを見せて欲しい。
当然、そういうバカバカしさは、ともすれば「アホくさ」で片付けられて、大すべり映画の烙印を押されかねないが、そういう危険を冒して成功してこそ、スカッと笑えてなおかつ激しく心を揺さぶられる映画になろうというものだろう。
この映画は、「大すべり」の危険を回避した分、なんだか万人向けくすり笑い映画、みたいになってしまい、せっかくの、「ピンポンと中華四千年の神秘+謎の悪の組織」という大元の設定の魅力や、謎めいた美女、強烈なキャラクターなどの楽しみが活かしきれなかったのではないか。その点がやや惜しい。
個人的には、まわしを締め、ダブルハンドで非常に力強く、かつスピーディにラケットを操った日本代表(?)選手がつぼだった。あれには笑えたし、もっとそのピンポンの技を見たいと思わせてくれた。
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