コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 浜辺の女(2006/韓国)

ホン・サンスの映画は一風変わっていて、今回も相変わらず脚本がないかのようなベタな会話が全編を覆い、その日常的な会話の裏に隠されている人間の洞察力は相変わらず秀逸だ。
セント

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ほとんど、コメディタッチののりの台詞のオンパレードなので、くすくす笑ってしまう会話がほとんどだが、今回は不倫といえば大げさだけど、ほとんどが配偶者のいるものたちで広げられるナンパのお話であります。

俳優たちもどちらかというと、2線級のイメージが強く、容貌的にもほとんどが盛りを過ぎている。そのため、どうしても我々日常に近づいてしまうことになる。そう、この映画は我々の日常に潜む本能の物語なのであります。

人間というよりも昆虫といった方が近いような、ちょっと滑稽で十分明るい生命体の営みの話であるかのように思えます。ただ、サンスの映画を意識しない人はただ退屈ということもあり得る、ということも言えるかなあ。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。