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[コメント] アイム・ノット・ゼア(2007/米=独)

他の伝記映画と違って、本人(ボブ・ディラン)を知らなければ八割損する映画。例のごとく私はボブ・ディラン知らない。
きわ

パンフレットを読む限り、彼にまつわる色々な(有名な)エピソードが織り込まれてるらしいのだけど(ツウにはぐっと来るらしいのだけど)それら一切まっったくわからない。わかるのはケイト・ブランシェットのディランがカッコ良すぎるということと、彼女(彼)が「いやなら出てけメーン(man)!」など「〜〜メーン。」というたびにぐっと来ることぐらい。あとミシェル・ウィリアムズ演じるイーディ・セジウィックとからむ彼(彼女)とか。(元旦那さんと最後の共演になるんだねえ。一緒のシーンないけど。同時進行でイーディの映画『ファクトリー・ガール』もやってるの面白いなあ)とにかく、彼がマッシュルームカットの4人組とじゃれてる所とか、ツウかどうかはさておき誰でもぐっとくると思う。もー普通にカッコいいんだもん。あとシャルロット・ゲンズブールは年とって余計に綺麗になったなあ。まさに完璧なフランスの女。

というわけで、ボブ・ディラン知識ゼロなので、普通に構成と役者ぐらいしかあれこれ言えないのですが、知ってる人は損しないのだと思います。(08/05/02 シネカノン神戸)

《追記》 少年時代のボブ(役名:ウディ)が放浪の旅の途中、一宿一飯の恩義にあずかる先のお母さんが言った言葉。彼女は、まだ11歳の年齢で、昔の渋い曲や時事問題を得意げに披露する彼に、「『』を生きろ。(Live your own life.)」と言うのです。自分の時代を生きること。年齢の割りに昔の物に造詣が深かったりすると、たしかに目立つだろうし珍しがられるのだろうけれど、それは「今自分が生きている時代」から逃げる行為でもあるかもしれない。このズバリとした台詞を聞いてそう思った。過ぎた物を武器にすることは悪いことではないけど、若者であるなら余計に「今」を生きること、目を向けることが大事だって思わせる言葉だった。(08/05/03)

(評価:★3)

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