[コメント] 大いなる陰謀(2007/米)
役者としてのレッドフォードの役作りはちょっと不遜にも見えて胡散臭く、少し興醒め。しかし、ストリープが流石に上手いところを見せるし、やっぱりレッドフォードの演出に関しては、ホンモノだなぁと思うシーンが多い。
上院議員−トム・クルーズへの記者−メリル・ストリープのインタビュー、ロバート・レッドフォードの教授と学生−アンドリュー・ガーフィールドとの面談、そしてマイケル・ペーニャとデレク・ルークの2兵士の高地での戦闘の様子がクロスカッティングされる構成で、映画の殆どは会話シーンが占めるのだが、会話シーンのディレクションと巧妙なカッティングはレッドフォードならではのものだ。また、いずれも時間の限られた状況が設定されており、時計が何度か映りもするが、人物の表情のカットに見事に時間が定着している。だからこそ、2兵士の時間が破棄される瞬間が余計に心揺さぶられるのだ。学生時代のフラッシュバックは「反則技だよなぁ」と思いながらも心締め付けられ、たまらんのだ。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。