[コメント] 紀元前1万年(2008/米=ニュージーランド)
かなしいかなヒーローの押しつけにしかならないとは
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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アクションを行う規模などは申し分ないと言える。しかし、対峙する悪の存在がその雰囲気だけでは非常にもの足らない。
人攫い、強制労働、服従それらを行う事は悪であるのは、今まで歩んできた人間の歴史が物語っている。それでも人が行う行動であり、それらを行うには何らかの意図や目的を伴う物である。この作品には偶像的な神の化身?として悪が描かれていたが、いかんせん目的・思いが全くない!
悪には悪の背景が有ってこそ、それに立ち向かうヒーローが引き立つのである。それらの思い無くして、ヒーローだけを描くのでは、ただの押しつけにしか思えない。
やはりアクション映画は、人の思い通しがぶつかりそのどちらかが勝つ事で成り立つと私は考える。ヒーローが勝つ事はわかるものの、それでも悪となる思いや目的を明確にしてほしいと痛切に感じた作品である。
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