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[コメント] ブレス(2007/韓国)

韓国版・松田美由紀&ジュード・ロウって感じ?四季のない国の人にはピンとこない作品かも。
TOMIMORI

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







春に出会い、夏に接吻、秋に抱擁、冬に交接というわけで、一般的?恋愛パターンを四季に置き換えたところが面白いし、最初はいいところで止めさせる刑務所に「なるほど寸止めの刑ね」と思っていたが、最後までさせてしまうのにちょっとびっくり。寛大なんだか無慈悲なんだかわけわからんが、それもまた面白し。

旦那にとって自分が蔑んでいるような人間と妻が関係しているのは耐え難いことに違いないわけで(少なくとも自分はそうだ)、もし世の中の妻が自分の旦那に仕返しするために浮気するつもりなら、旦那が蔑むような人間とするのが一番効果的かもしれない。なんて思った。そういえばギドクの作品に出てくる女性って、『悪い男』、『』、『サマリア』などのように、「なんであんな男と…」という描かれ方をされることが多いように思える。これがいわゆるギドク節?

ところで、この映画を見てふと、宅間守と獄中婚?した女性(政治的意味合いが大きいらしいが)を思い出したが、調べてみると、他にも本気で宅間に好意を寄せていた女性がいたようで、その女性は愛知から大阪拘置所まで通い、手紙やバレンタインデーのチョコを届けていたらしい。しかも既婚者だというし、かつて自分も疎外されていたから、社会から疎外されている男性に強く惹かれてしまうのだという。何から何までそっくりで驚いてしまうが、まさかギドクはこの話を元にしてないよね?

(評価:★3)

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