[コメント] アフタースクール(2008/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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「だまされますよ」とあれだけ(TVで)言われれば、構えるから、それなりの見方をします。結果、たいていのピースは思った位置におさまったんだけど(田畑智子だけはまにあわなかったけど)、まぁ気持ちはよかったかな。少々無理矢理な箇所があったとしても。
この手の映画はいままでも出会っているので(一番近いところでインパクトの強かったのは『愛してる、愛してない…』。『メメント』もそうかな)、こういう構成自体はびっくりしないのだけど、どの辺で「巻き戻し」たり、「裏切」ったりし始めるのかが重要だと思う。いいところで「謎解き」を始めて、それはうまいけど、その部分がちょっと長くてくどい。そんなに丁寧に言わなくても、もちょっとおおざっぱでもいいんじゃないかなぁ....
あと、あのTVコマーシャルは余計なのかも。構えなければ、もう少し楽しめたかも知れない。
暗の佐々木蔵之介 、明の堺雅人、そしてなんだかよくわからない大泉洋という三人がとてもいい収まりだったと思う(この配役がすでにカラクリの一部だ)。三人に共通なのは、笑うとそれはさわやかでいい男だが、無表情が不気味、というところ。表情に幅があるのかも知れない。大泉君は「どうでしょう」のイメージが未だに払拭できない(彼が、じゃなくて、私の問題)のだけど、いい役者になってきたね。なんだか嬉しいぞ。
まぁ、そんなカラクリの部分はともかく。
「主観が違えば見え方が変わる。今、不幸と感じているその主観を、ちょっと切り替えるだけで、ちょっとは幸せになれるかもよ」幸せなんて、ほんとうに主観の産物で、お金なくっても、家がなくっても、幸せは感じられる。愛があれば、とか、そういうんじゃなくてもいい。恋愛の力は、それはそれはすごいものではあるけど、そんな力をかりなくても、幸福へ向かう最初の一歩は、もっと簡単なこと。首を少し横に向けてみる。それも正面だと感じてみる。そういうことで世界は十分変わる。そこから始めていいんじゃないかな。
と言う様な、やさしい後味が私には心地よかった。評価: 3.2
あ、ぁぁぁ。主演女優お二人(田畑智子、常盤貴子)は、ほんとにキレイでかわいくて、これもよかった。ウレシイ。でも、一番良かったのは、中学時代の木村を演じた彼(ごめん、名前をチェックしてません)かも知れない。+0.5
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