[コメント] JUNO ジュノ(2007/米)
映画としては良く出来ている。だが、好きか嫌いかと聞かれたら、嫌いだと答える。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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予期せぬ妊娠から中絶を止め、産む事を決意し、最終的に「日常」に戻るまでの描写は秀逸に描かれていると思う。だが、共感できる部分が多くはなく、また、少なからず不快感を感じたこの映画を評価するのは強い躊躇を覚えるのもまた事実である。
とりあえず、所謂ガールズトークは苦手だ。その時点で、この映画の鑑賞は相当厳しい。 望まぬ妊娠とその「処理」方法については、語る言葉を持たない。子供を育てられない以上は自分が安心して任せられる人に任せるという選択をするというのも、一案としてありだろう。その判断が出来るだけ二人は成熟していると思った。
だが、やはり継母が言うように、「あなたが思っているほど甘いものではない」し、超音波技師が言うように、「10代の親の育児環境が劣悪」な事も一面事実だろう。本作は、そういう旧態依然の考え方を徹底的に粉砕しているが、それが正しいかどうかは疑問を感じる部分もある。
こういう所が、映画としての出来はいいが、嫌いだという感想の理由である。
(2008.06.28 TOHOシネマズ川崎)
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