[コメント] 幻影師アイゼンハイム(2006/米=チェコ)
同系種の魔術師が主人公のミステリードラマで最後にどんでん返しが物を言う作品の『プレステージ』と比べても、こちらの方が伏線の張り方が巧みな上に回りくどくなく、どんでん返しでも、素直に騙されたという気持ちよさがある。
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奇術師の男のミステリードラマ。
ソフィーが殺された殺人事件そのものが、ソフィーを皇太子から解放するための作戦の一部だったという真相は、かなり意表をつかれたが、終盤で皇太子に罪を擦り付けるために馬小屋に置いた証拠をウールが拾う展開は結構偶然性が強く、もしウールが証拠に気がつかなかったり、馬小屋係の男が事件の後で掃除したりして証拠が紛失したりしたら、失敗のリスクが高く付く気がする。
ただ、同系種の魔術師が主人公のミステリードラマで最後にどんでん返しが物を言う作品の『プレステージ』と比べても、こちらの方が伏線の張り方が巧みな上に回りくどくなく、どんでん返しでも、素直に騙されたという気持ちよさがある。役者の演技も絶妙。
惜しむらくは、アイゼンハイムが披露した幽霊を呼び寄せる奇術の種明かしが最後までなかった点。この辺は『プレステージ』のようなSF的な要素が入らない作品だっただけに、はっきりさせて欲しかった。
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