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[コメント] 北海の暴れ竜(1966/日)

伏竜。
町田

佐治乾の脚本は「孫子」「史記」「三国志」といった中国の兵法書からの影響を匂わせつつも、高城丈二、安部徹、由利徹など奇抜なキャラクタを配し、展開自体は荒唐無稽でそのギャップがとても面白かった。

西川庄衛なる人物と組んでの撮影に、先の星島一郎や後の仲沢半次郎と組んだ時ほどの冴え(運動神経の良さ、と言い換えても良いが)が感じられなかったのが残念と言えば残念である。「暴れ竜」の刺青が5人の背中で繋がっている、という画の印象が余りにも薄すぎる。

小杉太一郎の音楽が普段の深作作品と比べて過剰な所を見ても、手の空いた有り合わせのスタッフで遣った促成作品なのだろう。

(評価:★3)

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