[コメント] 奇跡のシンフォニー(2007/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
天才的な音楽の才能を持つ孤児の少年・エヴァン。
彼と意図せず離れ離れとなってしまった音大卒のチェリストの母・ライラ。
元ロックバンドミュージシャンで今は音楽をやめてしまった父・ルイス。
エヴァンが2人の子供であることは序盤では明確なセリフはないけれど、自然とわかる流れで構成されています。
では、なぜ、3人が離れ離れにならなくてはいけなかったのか、という「謎」が物語の序盤を牽引します。
3人それぞれが、それぞれの想いを抱いて、別々のルートで微妙にニアミスしたりすれ違ったりしながら、マンハッタンで運命の再会を果たすまでの過程が、とても丁寧に描かれていると思いました。
僕が涙腺プルプルきたのは、エヴァンが施設に来てから今日までの日々を数えてきたように、母親であるライラもまたエヴァンが生きて生まれていたら、という日々を数えていたことが判明するシーン。ちょっときちゃいました。ストーリーはまさに奇跡としか言いようがないかもしれないけど、フレディ・ハイモアの演技はやはり巧い。巧いから素直に「惹き」込まれる。そんな感じ。
音楽映画というだけあって、終始流れるBGMもロック、クラッシック、その融合曲、ヒップホップ、ゴスペル、バラードと多種多様。かなりいい曲が揃っているので、DVDよりもサントラCDが個人的には欲しくなりました。
壮大なラプソディと共に訪れるラストシーンは、泣けはしなかったけど純粋に感動を与えてくれた。観終わった後のハートウォーミングな感じは、うん、悪くない!
劇中に用いられた曲はどれもセンスが良かったな。クラッシックとロックのシンクロとか、教会でのゴスペルとか。。。
「のだめカンタービレ」や「ピアノの森」の主人公のように「天性の音感と才能」を持つエヴァンに感情移入できるかどうかが鍵。
僕は、サントラCD、買っちゃった!
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