[コメント] セックス・アンド・ザ・シティ(2008/米)
ニューヨークという街を魅力的に感じさせるオシャレセンスはバツグン! 「恋の悩み」と「憧れ」を混ぜるフレイバーは美味。だが、シリーズファンでないとどうしても尺が気になる。(2009.06.16.)
こういったガールズトーク全開な展開が予想されるものは、何かと嫌悪しがちだったのだが、ニューヨークのアラフォー女性のリアルな感情を落とし込み、キャリア女性の結婚をテーマにした作品として一定のクオリティは保たれている。
リアルな感情をコミカルに描くことで痛々しい雰囲気は出さず、それよりもセレブ層への憧れのようなものを圧倒的なビジュアルセンスで見せていく。ファッションはまさにそうだし、食事の場面だけでも“酔いたい”と感じさせてくれるシチュエーションが満載だ。ニューヨークを、とにかく魅力的に見せている作品である。
キャリー、ミランダ、シャーロット、サマンサの4人の主人公たちも、この映画を観ただけでもしっかりキャラクターが確立されているように思えたので、そりゃ元々ファンの女性観客が観たら楽しくて仕方がないだろう、というのも頷ける。
ただ、映画単体で観たときには、やはり尺が気になる。ラブコメディに属すであろうジャンルの映画で、2時間半に届きそうな上映時間はさすがに適正だったとは言えないだろう。もちろん、待望の人気シリーズの映画化作品だ。たくさん見せたい部分があるのは理解できる。それを期待しているファンも多いだろう。だが、映画は映画の文法の中で収めてほしい。それがテレビ映画に疑問を持つ僕の本音なのである。
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