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[コメント] 崖の上のポニョ(2008/日)

「ポー〜ニョ♪、ポニョ♪、ポニョ♪」の歌と宮崎ブランドに惹かれて観てみたが、現実感が希薄なちょっとカルトムービーみたいな内容でびっくりした。
CRIMSON

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 絵柄で子供向きだと予想していたが、子供の夢のような漠然としたカオスな内容に驚いた。大ヒットしたのは知っていたので、もっと単純な内容を予想していたのだが。

 全体的な印象としては、この作品はあの子供の夢か、あるいは水死直後の夢のような感じを受けた。何というか華やかなようなそれでいて不気味な部分もあるような不思議な感じだった。世界が古代の海に水没し、生き残った人は妙に明るく、車椅子のおばあさん達は突然歩き出す。とても現実とは思えない。まあポニョやポニョの両親のような不思議な人物やらが出てくる世界が現実的かどうかという問題はあるが。

 絵柄は不思議な感じで、遠近感があるような、簡略化した絵柄と精密な絵柄が混在している背景は何を意味しているのだろう?ただポニョが波?に乗って男の子を追いかけているシーンのスピード感は相変わらず凄い。お母さんの車もまたギリギリに走っている感があり、輪をかけてスピード感を増している。よく考えていれば子供を乗せて危ない運転をしているわけだし、途中で停車したりと無茶をやっている。でも作品の全体的なトーンとしてハラハラはせず、なんかボーッとして観ていられるというか。子供も両親を名前で呼んだりとかなんか設定が良くわからず(養子でもなさそうだし)、所々のスピード感が印象に残ったぐらいで、全体的には良く分からなかった。

(評価:★2)

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