[コメント] スカイ・クロラ(2008/日)
結局何が言いたいのか今ひとつわからなかった。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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もともとこういうラストなのかは原作未読なのでわからないのだけれど「毎日歩く道でも同じではない」と言って、退屈かもしれないけど平安な日常の幸せ、のようなものを語っておきながら、それでもやはり繰り返しの世界からの脱却をはかろうとし、しかし結局何も変わらなかったというラストでは「で、どうしろと?」としか言いようがない。
「平和を維持するためのショーとしての戦争」という題材は面白いのに、それについて劇中ではほとんど説明していないので、あまりその設定が意味をなしてないし、「キルドレ」にしたって大人にならないわけじゃなく、永遠に生きるわけでもない。この辺は予告編にだまされたかな。
途中、草薙水素が「かわいそうなんかじゃない!」と叫ぶけど、いや十分かわいそうだろ。そもそも平和を維持するために戦争が必要とも思わないし。戦争があるから平和を実感できるんだというのは確かにそうだが。
主役二人の声の演技も微妙で、あまり物語に入り込めなかったが、まあそれは予告編からわかっていたこと。それより気になったのが、やたらと登場人物が煙草を吸い、そしてやたらとポイ捨てすること。演出といえばそれまでだが、あまりいい気分はしなかった。経験上、煙草を吸う上司にいい印象もないし。
とはいえ、大規模な空戦や空を流れる空気感は非常によかったので、何とももったいない作品。原作を読んでみたらまた印象も変わる、かも?
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