コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 千姫御殿(1960/日)

三隅研次作品としては中程度の出来だと思う。何よりも山本富士子がかなりオーバーアクトで、またあまり美しく撮られていないというのがつらい。
ゑぎ

 これはプロットに合わせた意図的な演出なのかもしれないが、だとしてもその戦略は失敗しているのではないだろうか。しかし脇役は豪華な演技陣だ。山田五十鈴が悪女役でクライマックスはかなり見せる。柳生但馬守役は滝沢修。ひげをはやしていて滝沢に見えない。しかし貫禄は申し分ない。志村喬も重臣(本多佐渡守)の役で出てくるのだが残念ながら目立たない。瀧花久子が千姫の乳母でずっとラストまで側にいる。そして徳川家康を中村鴈治郎が演じ、何と大阪弁を喋っている!

#前半の歌舞のシーンで、宝塚歌劇団出身の大和七海路(後の藤原礼子)が宝塚のような男役。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。