[コメント] 君の涙 ドナウに流れ ハンガリー1956(2006/ハンガリー)
1956年のハンガリーでの「事件」の概要を大きく描きつつも、市街戦や水球の試合などきっちりと見せ場を用意しており、その点では脚色過剰なのかなという疑問を感じさせる点はある。それでも自由を求めて圧倒的な軍事力に立ち向かう人々の姿は丁寧に描かれており感動的でもある。
「ハンガリー動乱」について、ほとんど知らなかったが、当時、ブタペストで起きたことは、ソ連軍による民衆への弾圧、武力鎮圧といったレベルではなく、武装した市民とソ連軍との市街戦の様相を呈していたとは驚きであった。
市街を舞台にした戦車VS市民ゲリラ、というアクション映画としても通用する出来栄えともいえる。
一国の運命を左右した歴史的事件について、多くの人々にきちんと伝えるという点では、娯楽性を適度に取り込みつつ十分に成功しているといえるのではないか。
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