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[コメント] 宮廷画家ゴヤは見た(2006/米=スペイン)

コーエンに匹敵する「故意」。トリアーに比肩する「悪意」。
Lostie

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







牢でロレンソに抱きしめられた際のイネスの腰の動き(ボディ・ダブルかもしれんけど)とか、ロレンソの奥さんの微妙なルックス(はっきり「醜女」とも言えないところがまためんどくさい)とか、・・・もうね、「おっさん、悪ふざけが過ぎるぞ」といった感じなのだが、フォアマンだからしょうがない。

あと、ゴヤはもうほとんどフォアマン自身と言っても良いんじゃないだろうか。ロレンソのセリフ「君は作品の中で聖職者をあざ笑っている」とかモロに『ラリー・フリント』を想起させるし、本物そっくりに(現実を直視して)描いたつもりの肖像画(作品)なのに「醜い」と評価されるあたりは、ある意味でセルフ・パロディのようにも思える。

(評価:★4)

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