コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] アーミクロン(1996/韓国=米)

最終的に緊迫した場面も、スリルもサスペンスもどこにもあったものではない。少しは日本のトクサツ見て勉強せいよ!
水那岐

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







悪の権化アンカー軍は、果たして強いのか弱いのか?復活したアーミクロンを倒し、地球を滅ぼすために派遣されたのは、機関銃持たされた歩兵部隊。これに米国空軍の爆撃機(たぶん宣伝用のフィルムを流用したのだろう、場面ごとに機種も塗装も異なっている)が襲い掛かるのだから、もう弱いもの苛めそのもの。アンカー軍兵士は哀れなほどあっけなく倒されてゆく。ところが連中も意地を見せようと思ったのか、機関銃で超音速爆撃機を狙い、次々撃墜してしまう(余談だが、パラシュート部隊を降下させていた機もあった。あの兵士たちはその後どうなったのだろう?)。かと思ったら、戦闘ロボットの攻撃による撃墜のせいでもあったのだが、ロボットも下半身を狙われてあっけなく倒されてしまう。

アンカーも弱い。指先から光線を出す以上に、このおっさんに恐るべき武器はない。こいつは美女ふたりにエネルギーを注入されないと戦えないアーミクロンにあっという間に倒されてしまう。そんなアーミクロンもスローモーでワイヤーアクションに徹底的に頼ってるやらで、額のランプから発射される光線以外に技がない。かといって、本場の拳法アクションを見せてくれるかと思えば、そんな様子は微塵もない情けなさだ。

べつに宇宙規模の戦闘を見せろという訳ではない。キメ、メリハリ、ハッタリだけで日本の低予算アクションは頑張っているのだ。せめて造形だけでなく、そういう部分も盗んでくれよ。そうぼやきながら見ていたのだよ、俺は。

(評価:★1)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。