友人はベンチャーや株取引に挑む人々を擁護した言葉の中で、弱小商店街の人々や農業従事者を「日々に埋没して努力しない人々」と評した。だから自由化経済の波に呑まれてしまうのも已むを得ないというのだ。確かに日本の農業には爆発的な経済発展は見込めない。しかし日々の農業の中にどれ程の努力と発見があるのか、どれ程の働く悦びが満ちているのか、我々は知っているのだろうか。この世はメディアやネット情報に顕われる世界だけではない。目に見える経済発展だけが全てではない。

農体験実習を受け入れている星寛治さんのようなひとには本当に頭が下がる。