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[コメント] American Teen アメリカン・ティーン(2008/米)

まずは文化の違いに愕然(田舎町であれだぞ?)。「オイオイ」と思う場面の連続、しかし思い返せば彼らは人生の分岐点を迎えた“子供”たちだ。これが素なのだ。彼らが卒業を迎えると、ちょっとだけ涙腺が緩んだ。自分勝手に生きるのも大切、か。
ナッシュ13

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







アニメやCGを挿入したり、明らかに「狙ってるだろ!!」と思うようなシーンをカメラに収めていたり。ちょっとだけ「演出」がチラつくドキュメンタリーではあるけれど(いやいや定かではないんだけどw)それでも、構成は素晴らしいし、5人の心情をうまく絡めながら描いている作品だと思う。田舎町の高校、非常に狭いコミュニティだからこそ成し得た作品でもある。しかしながら、この女性監督が6人目の高校生にでもならない限り、ここまで彼らの普通の姿をとらえることは難しいんじゃないか。そういう意味では気迫溢れる作品なんだなぁ。

しかしアメリカの高校生というのは、なんちゅーか、「社会の縮図」みたいだ。「大人の世界」のようでもある。もう本当に多種多様。アメリカの〜、というのは語弊があるかもしれないが、日本よりもそれがハッキリしているように感じた。「高校生は高校生らしく」なんて言葉がアホらしくなるくらい、彼らは自由気まま、好きなように生活している。そして殻に閉じこもったり壁にぶち当たったり、人生の分岐点を迎える。言わば破天荒。最初こそ「なんだこのアホ共は…」と感じるが、それが徐々に変化していく。

僕がいちばん魅力的に思ったのはメーガンだ。夢を追い掛けるハンナ…ではなく。才色兼備ながらやりたい放題な性格の女王様。いつも(彼女を引き立てさせる)親友を引きつれ、パーティに明け暮れ、自分勝手を突き進む。時には自分のセーブできない。そんな彼女が時折見せた繊細なところになんだか惹かれちゃったりして…。ノートルダム大に進学するのは決して使命なんかじゃなく、それが最善の道だったんだと感じ取れた。両親のバックアップ、姉のこと、いろんな感情がはじけ飛んでいた合格通知のシーンにグッとくる。

(評価:★3)

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