[コメント] マルタのやさしい刺繍(2006/スイス)
マルタさんよりずっと若い中年のおっさんの方が、「伝統伝統」とうるさく保守的なのが興味深い。さらに、日本もスイスも抱えている問題は同じだと知った。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
高齢化社会と、そこから派生する諸問題。この映画の舞台を日本に代えても、セリフをそのまま日本語に置き換えて使っても、全く違和感が無いくらい共通点が多い。ヨーロッパは老人に優しい国だと思っていたが、そのような事もないようで。さらには息子の不倫問題など、男女の悩みも、両国共通のようだ。
確かに息子たちの気持ちも分からないではない。私だって現実に80歳にもなった老女がランジェリーショップを開くと知ったら、「血迷ったか!?」と思ってしまうだろうし、それが身内となれば、世間体や資金などの心配をするのは普通の事であろうと思われる。
でもこの映画は、老女側から描いた映画だ。自分が年を取った時、どんな事を生き甲斐にしてゆくのか、伴侶や家族や友人が亡くなった時、それを乗り越えられるだけのパワーが自分にあるのか、そんな事を考えさせられた。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。