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[コメント] 最強☆彼女(2008/韓国)

クァク・ジェヨン監督、「猟奇的な彼女」のエンターテインメント性はどこに行ってしまったのだろうか、彼のファンからすると何とも言えないほろ苦さが残る作品であった。
セント

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







スランプなんだろうか、この作品には今まであった独創性がほとんど感じられず、何も知らないでこの映画を見た人がクァク・ジェヨン作品だと気づく人はいないのではあるまいか、と思われるほど新鮮さに乏しいストーリー展開なのであります。

恐らく彼の脳裡にあるエンターテインメントと実際の観客が感じるそれとはかなりの差があるのかもしれない。いまどき、ひっそりとソウルで残る武闘族なんて言う設定はかなりひっくり返してしまうような話にしないとこちとら乗れません。冒頭の怪力部の舞台も映画の観客同様少々白けました。

シン・ミナは可愛いのかブサイクなのかはっきりしない女優だが(ファンの方には失礼こいてます。)、まあそれなりに頑張っている。彼女が一目ぼれする日本人似のユゴンが主役かなあと思っていたら途中からスクリーンから訳もなく退いてしまい、どう考えても脇役めいたオン・ジュワンが俄然(シン・ミナの気持ちを観客に説明しないまま)画面を占領していく。

こちとらシン・ミナの気持ちを中心に映画を見ているので、映画的にはこんがらがってしまうのであります。考えたら冒頭のナレーターからも幼馴染のオン・ジュワンが話の中心であることは明らかだったわけで、そういうことからは逆に意味もないイケメンのユゴンの出番が多かったことがこの映画の欠点だったことに気づく。(日本の女性どもに不必要なお気づかいをしたからかもしれませんが、、)

いつもよくあるようなクァク・ジェヨンのお茶目な観客へのサービスも今回は少なく、チャ・テヒョンのカメオ出演ぐらいが目立っていたぐらいで、空回りだった感もします。もうちょっと撮りたいものを貯めてから新規まき直ししてくれることを次回期待します。

(評価:★3)

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