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[コメント] 愛なんていらない(2006/韓国)

最初の出だしから映像が秀逸。カメラがよく切り替わり、センスがいい。しかも、四季を十分生かした映像はかくも美しい。これだけで、韓国映画としては及第点だ。後は、内容だ、、。
セント

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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何か、ハナシが少女マンガっぽいなあ、と思ったら日本のテレビドラマのアレンジらしい。それはそれでいい。思いっきりロマンスの映画なんだね、と思い画面に入り込む。

「資産化の令嬢とヤクザのチンピラとの純情」というハナシは古今東西、特に日本では少女を対象にしたものではオハコとなっています。やはり、環境が違う純愛というのは、若い女性に圧倒的な何かを与えるようです。{映画では「春琴抄」「泥だらけの純情」マンガでは例えば「ベルサイユのバラ」など、、)

ここまで設定がよく、映像は完璧だとしたら、後は陶酔に浸るだけなのだが、、。しかし、この手の映画で是非とも必要なスリル感の欠如がこの映画の完成度を妨げているが、まあ、原作がマンガもどきだと思えばそう気にはならない。何せあり得ないハナシなんだから、そうリアルに拘ることもあるまい。

ということで、涙の出る場面は僕の場合はなかったが、2時間ムン・グニョンの美しさを堪能できたし、何よりカメラがいいので高級感のある韓国映画になっていると思った。キム・ジュヒョクはそこらの韓国人のように思える風貌だが、チンピラ弟のチン・グ はなかなか魅力的でいい。

(評価:★4)

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