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[コメント] エレジー(2008/米)

ぺネロぺさんが…もったいない。本当は2、だけどオマケで3。
k-jam

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







スペインの宝石をただの石コロにしちゃった感じが若干あると思います。

もちろん、ぺネロぺ・クルスさん自体はホントに素敵です(いつもなら)。 でも、中盤までずっとバレバレのカツラをかぶって学生を演じているところや、全体を通しての衣装など、ちっともセンスを感じられません。 今風にしろと言っている訳ではなく、ただ、その映画の「色」に合わせたとしても髪や服はもうちょっとマシに出来たハズです。

そしてこの監督さんの大きな失敗は、衰える事に対してデヴィット(ベン・キングズレ−さん)がどれ程(隠れ)コンプレックスを持っているか、という部分が全く感じ取れない作品に仕上げてしまったところ。 だって、B.キングズレ−さん、口では年の差どうこうって言うわりに、全然若々しいんですもん。髪の毛がナイだけで、筋肉はしっかりあるし。

私なら、あのオバサン恋人の前では裸になれるけど、若いコンスエラの前では「こいつ年寄りだな」と思われたくないから脱げない…、という演出を加えたりして、それでもそんな事を気になどせずコンスエラはありのままの自分を愛してくれた…、とか、そんな風にもっていきます。 じゃないと、ただの若作りロリコン爺さんと 頭ツルツル老人フェチな変わった美女の、マニア向けラブストーリーになってしまいます。 本当にコンスエラがデヴィットを好きなんだ〜という感情や、死が近づく恐怖が伝わりきらないまま、別れ、再会、手術…になっています。

どっちにしても、私にはなんか全てが浅く感じました。 ぺネロぺさんの美貌も(相手役や演出で)半減しているようにしか見えませんでした。がっかりでした。 でも彼・彼女らのせいではないと思いますので、ほとんど2だけどオマケで3にします。

(評価:★3)

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