[コメント] ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008/米)
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ハリウッドは、最新技術などを駆使して、人の一生を描けることを証明した。 下手に人の一生を同じ人で描こうとすると、志村けんのコントのように、役者がなったりするので、やらないほうがいい。ってことを気づいているのに、なぜかやるのが日本映画。だったりする。何億もかけて。
もし、やるのなら、この映画くらいにやってほしい。
この何も起こることがない映画に、プラビとケイトが出演していて、最高の技術を使い、平凡な一生を描く。しかも、3時間近くかけて。
若くて美しいブラピを観るのに、すごい時間がかかる。そのぶん、白く美しいケイトは、比較的早めに観ることができる。
何もないただの映画が、私は好きなのかもしれない。
もし映画を作るなら、こんなような人の一生を描いた映画を作りたい。 でも、日本で、それをやるには、あまりにもださすぎる映像になってしまうので、せいぜい人の十年くらいが限度だろと思う。キャストスタッフがプロでも。 大した技術力がないから、プロである必要がないのかもしれない。
だから、個人で映画をつくらなければならない。 こんなに予算をかけて、こんなださいしつまらない映画が大量生産されるなら、 いっそ個人的な映画がいいのかと考える。 なにもないし、なにもつくらない、そのままの一瞬の映画を。 そんな映画を作るだろうなと思う。
3点くらいの映画だと思う。本当は。 ただ、私はこのような嘘が好きだ。こんな嘘をみていたい。嘘でもいいから。
追伸、 好きなシーンは20歳弱くらいのプラピとケイトが最後に再開するところ。 ブラピの素朴な美しさがすばらしい、 もっというと、 この撮影監督、照明は、すごく好きだ。
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