コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008/米)

デヴィッド・フィンチャーには無理というBAD作品
junojuna

 ガンプもので、二番煎じものであったとしても許せる魅力的な題材なのでそれこそロバート・ゼメキスに撮って欲しかったと悔やまれる一品。エリック・ロスが『フォレスト・ガンプ』に満足していたかどうかは分からないが、本作のドラマづくりはあまりにもお粗末といえる。最新技術の結晶と言われるCGワークも決して不味くはないが、仮にも身体障害というテーマをもった作品であるならばそうした映像技術も確かな骨格、繊細な機微をもったドラマという土台があってこそ生きるというもの。そういう意味でこの作品は上等な素材を拙劣な技術で殺してしまった典型的なバッド・サンプルである。かつて、スピルバーグで映画化が企画されたこともあるとの資料を確認するにつけ、今作の出来は悪夢としか思えない。  やはり、MTV出身のマスキュリスト、デヴィッド・フィンチャーには無理な課題であった。製作のマーシャル、ケネディ夫妻も同罪。

(評価:★2)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)k-jam[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。