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[コメント] 余命(2008/日)

冒頭からハーレーに乗って通勤する女外科医。旦那はフリーカメラマン(元医者)という設定に閉口。このご時世、そんなキャラ設定では一般庶民は誰も共感できません、ってばっ! それとコレ、滴(松雪泰子)の選択に賛否両論出るんだろうけど、それ以前に随所で説明不足が否めない映画だと思いました。
IN4MATION

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







まず、滴に向かって、「モモ先生」と話しかける入院患者。「しずく」という名前と「もも」というあだ名が繋がらず疑問符。のちに、苗字が「百田」だと知らされる。わかりませんって!

田舎に長年帰っていない滴。彼女のセリフからはそれなりの理由があり、田舎には帰り辛いのかと思いきや、単なる多忙にかまけた不精のようで。

そして、自身の乳癌再発と機を同じくした妊娠。自分の命か、生まれてくる子供か、どちらか選択を迫られるシーン。本作では、夫婦として一度も話し合うこともなく、一方的に滴が決断を下す。

口論は当然として、喧嘩してもいいし、離婚してもいい。どうして夫婦でちゃんと相談して結論を出さないのか。この映画に全く賛同できないゆえんはココにある。

周囲に迷惑をかけっぱなしでわがままを押し通すだけの彼女の行動には共感できないどころか憤りすら覚える。

どんな結論であれ、ちゃんと話し合うべきだった、と思う。遺された人間の身にもなってください。みんながみんな、男手一つで乳児を育てていける環境にあるとは限らないのですよ。都合よく元医者なんて経歴、持ってないんですから。

コレを観て、何を考えろ、と?

ピンクのリボンが推進する乳癌検診による早期発見促進ともスタンスが違うように思われるのですが・・・。

(評価:★2)

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