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[コメント] ディファイアンス(2008/米)

あの大量虐殺、ホロコーストの世界ばかり見せられるユダヤ人の受難期において勇敢にも抵抗し、ひとつの共同体を森に創設し生き延びた人たちの記録であります。
セント

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







一つ一つのエピソードの積み重ねは弱者が束になって一つの輪を作り努力すればどんな苦難にも打ち勝つことは出来る、といったいわば生き物(動物)の生態を見ているような印象さえ持ってしまった。

ホロコーストとは対照的な小さな明りが見える作品だが、逆に日本人である僕は民族抹消の残酷さとは一味違うディファイアンス(抵抗)のハナシでもあり、通常のホロコーストものの根源的な生き様と比較すると如何せん感銘度は薄まってしまう。自分自身の存在論的思考への広がりはこの映画からは感じ取れない。何か通常の戦争裏話といっても不思議ではないようなテーマにとどまっていると思える。

換言すれば今までのホロコーストものはもう食傷気味なので、新味のホロコーストもの企画に飛びついたのではないか、といった少々穿った見方をしてしまう。相変わらず私は嫌な性格を持ち合わせているなあ、、。俳優陣はそれぞれ個性的で、重厚な演技でした。

(評価:★4)

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