出だしから拷問を受ける主人公。これは思っていた以上に複雑な展開なのかと思っていたら、何の事はない。主人公の知識に嫉妬した司会者の嫌がらせだったとは。物語は意外に素直に進んでゆく。

たとえ学校には通っていずとも、主人公が体験し、そこで得た知識全てを自分の血や肉としてゆく姿が好き。陳腐な言い方だが、教科書だけが勉強ではないし、普通に生きていく中からでも知識は身に付ける事ができる。同じ環境にいても、知識を身に付けてゆける人とゆけない人との差が出るのは、もう本人の能力としか言い様がないのかもしれない。

恋物語としても良い。主人公の淡い初恋の思いは消える事なく、その一途な様子には好感が持てるし、なんだか可愛い。

それにしても、あの司会者の嫌味な事ったら。観た事はないが、日本でも同じようなクイズ番組があるのですよね。その司会者も裏ではあんな感じなのかしら(笑)。