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[コメント] クロイツェル・ソナタ 愛と官能の二重奏(2006/スイス=伊)

思わず原作を読みなおしてしまいました。
chokobo

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







まあ良くこれを映画化しましたね。

ロシアの文豪の作品をよくぞまあ・・・

映画が大変良くできていたので、思わず原作を読みなおしてしまいました。

そうしますと、私自身の生活とも重なる部分があって、それが東欧の文学から日本の仏教に至るまで、世界各地で繰り広げられている「嫉妬」という概念とのつながりに共感してしまいました。

もちろん原作と本作では時代が違います。

しかし、主人公の職業を金融業にしてみたりして、そんなところが実に現代的。スイスというお国柄も悪くありません。

見事なデフォルメ。

さて、この「嫉妬」ですが、とてもやっかいな代物です。

生きる上で人に必ず備わる嫉妬。

それがこの作品のテーマですね。見事です。

原作があまりにも偉大すぎて、映画でそのことを比較しても無意味です。

この作品にこだわった作者に敬意を表したいと思いますね。

お見事でした。

2010/09/23 自宅

(評価:★3)

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