[コメント] 我等の生涯の最良の年(1946/米)
誉れ高き映画の古典。出遭えて良かったGOODハリウッド
キャラクター、プロット、テリングテクニックのお手本のような屈指の傑作である。その意味では映画を躍動させる許される逸脱性というものは見当たらないが、冗長、散漫といった映画を蝕む悪しき自惚れがなく3時間近い長尺でありながら軽やかにもコクのある味わい深さが希少である。原作を読んでいないため、ダナ・アンドリュース演ずるところのフレッドのオリジナルのキャラクター像が分からないのだが、本作においては、この設定であればもう少し野卑た感じのある人物造形のほうが良かったのではないかという気がした。しかし、人物造形がある程度類型化されていながらうそ臭さがないのは、その運命論的なメロドラマに共感を覚えることができるテーマ展開の妙であろう。
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