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[コメント] 必死の逃亡者(1955/米)

俳優も演出も撮影も超一流で美味なんだけど、喰い足りない。いくら喰べても腹膨らまない精進料理の類。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







出来事に必然の糸というものが感じられず、どれも偶然に過ぎないし、その偶然が愉しい訳でもない。保守的に家族愛で収まってしまい、ボギーはただの木偶の坊に過ぎない。邦題が泣いている。すでに『黄金』もあるのに。

息子の造形だけは、その必然の糸が感じられ、拳銃突きつけられてフレドリック・マーチに「逃げろ」と云われる件はいいものがあった。でも、それが周到に弾抜いているからだ、では親父が格好いいばかりで、なんかイマイチ。

あと、ボギーに殴られ気絶させられたロバート・ミドルトンはいつ復活したんだろう。その後もふたり仲良くしているのはなぜなんだろう。

(評価:★3)

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