「謎のプリンス」が残した教科書によって力を得るハリー。だから当然「謎のプリンスって誰なの？」「どうしてこんなに頭がいいの？」そういった興味をひきながら見ていけるような展開になっていくべきだと思うのだが・・・今回は、それが薄れてしまっていると感じた。今までも、「賢者の石ってどこにあるの？どんな力があるの？」「秘密の部屋ってどこにあるの？いったい何なの？」「アズカバンの囚人とハリーはどんな関係があるの？」「炎のゴブレットって・・」（これは秘密がやや弱いか）「不死鳥の騎士団って強いの？」などなど、サブタイトルはとても重要だった。今回は、ラブロマンスなのか、さかりがついてしまったのか、思春期といえば思春期なのだが、唇の皮がむけるほどキスをする様を表現しなくてもいいのではと思ってしまうのである。多くのコメンテーターの方々が感じたように、やはり最終章に向けての大予告編的に作られたのが、本作なのだろうか。ダンブルドアがいるから安心だよと言われ続けたホグワーツもこの後は戦いの場となるのだろうか（原作読んでないので全く白紙状態で書いています。的外れはご容赦を）ハリーは、ホグワーツを出て分霊箱を探しに行き、ヴォルデモートと最終決戦か？スネイプやドラコはどうなる？など、次編への期待は多いにふくらんだとすれば本作は成功なのか？

明らかに前５作とは違う本作に悩まされている。点をつけづらい。そんな悩みを抱きつつ３点。何か逃げている気もするが、次回作に期待したい。