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[コメント] サンシャイン・クリーニング(2008/米)

宣伝文句が「『リトル・ミス・サンシャイン』のチームが贈る…」ということだったのだが、比較するとこちらがだいぶ落ちるのは否めないかと。※reviewには『リトル・ミス・サンシャイン』のネタバレがあります。[TOHOシネマズシャンテ1/SRD]
Yasu

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







野球に例えるなら、『リトル・ミス・サンシャイン』は、試合中盤で相手に8点くらいリードされていて、もうダメだこりゃ、という時に、相手がひとつエラーをしてチャンスができ、そこから連打連打で一気に7点を挙げて、あと一歩というところまで詰め寄った、という感じなのです。最後にはやっぱり負けちゃうんだけど、すごい攻撃だったよな、面白かったよ、というわけで、負けは負けでもワクワクする負け方、ズバリ言ってしまえばいい負け方なのです。

翻って本作は、やはり相手にリードは許しているものの、その差はいいとこ3点とか4点のように見えるのです。スタートがそんな具合なので、1点2点取って反撃してもあまり「おおっ!」というようには思えない。盛り上がりに欠けるというか、『リトル・ミス…』にあった爆発的な力がここにはないわけです。

この試合(本作)はその後、同点に追いついたか僅かに逆転したかというところで致命的なタイムリーエラーを犯してしまい、結局は大敗を喫するという結果になるわけですが、最後は「今日は負けたけど、明日からまた頑張ればいいさ」という結論で締めくくっています。まあ、確かにプレーしている側としてはそれは間違いじゃないんだけど、1試合限りの観客にとっては、たとえ負けるにしても「負けたけど楽しかったね」と言えるような試合のほうがずっといい、と思うのですよ。ええ。

(評価:★3)

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