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[コメント] 第十七捕虜収容所(1953/米)

繰り広げられる戦争の断片、そして人間ドラマ!密度が濃くて汗臭いがビリー・ワイルダーの「お祭り」は保障できる。ウィリアム・ホールデンも収容所も含めて全てが(言葉は悪いが)宝箱みたいで、冒険心をくすぐられるのは何故か。
ナッシュ13

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ネタがネタだが、戦争とは意識的に少し遠ざけているように感じてしまう。それは単純に、子供が冒険や基地遊びに憧れて「カッコイイ」と思う純粋な気持ちなんだけどね。そして確かに、小道具の使い方は完璧なのだ。

あの狭い空間で2時間。全然飽きなかったのはワイルダーの緻密な計算やテクニックがあるからじゃないかと。例えばセフトンが主役とは思えないような序盤の描き方。後半になると一気に切り返し、セフトンが収容所の「英雄」になってしまうくだり。

まるで操り人形のように物語を、そして主人公を操るワイルダーこそスパイみたいです(笑)

(評価:★5)

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