[コメント] 30デイズ・ナイト(2007/米)
人の外貌しか信用しないリアリズムが人生の課題を設定しえない。それは目に見えないものだからだ。となると、『人生、ここにあり』の問題と似てくるのだが。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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この話の悲壮ともいえるリアリズムは、灰に還るジョシュ・ハートネットを、中沢啓治ばりの細密さを以て、描かずにはいられない。あの場面は、その過程を見せなければ見せないほど、感傷をもたらせるはずだ。それこそ、『回路』の加藤晴彦のように。しかし、本作のリアリズムは、それが許せない。見せなければわかるはずがないと確信しているのだ。
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