[コメント] サブウェイ123 激突(2009/米)
実にカッコいいカメラワーク。こゝまで凝ると、手持ちやズーミングのイヤラシさがなくなる良い例じゃないか。ミュージック・ビデオ的に過ぎるようにも思えるが、しかし凄いスピード感だ。この演出はちょっと突出感がある。
ただ、プリ・プロダクションの設計の問題かもしれないが、ちょっとクドイ描き込みもある。例えば、身代金の運搬シーンでカー・クラッシュを繰り返す部分は、やり過ぎだろう。ゲーム感覚過ぎて不遜な(人の死傷に対して軽く扱い過ぎではないかというような)思いを持ってしまう。あるいは、トラヴォルタの会話好きなキャラ造型も鬱陶しい。
旧作では、主人公−鉄道側交渉者のウォルター・マッソーが終盤地上に出ると途端に緊張感がなくなったという印象なのだが、流石に、そのあたりも修正されている。また、エンディングで、デンゼル・ワシントンとその妻との再会までは描かない、という選択も、潔さが増しているように思う。
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