[コメント] 孫文 100年先を見た男(2006/中国)
とても100年先を見ていたようには観えんがなぁ。☆3.4点。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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…と突っ込まれる事必然だと思うけど、配給会社さん。 目の前の武装蜂起だって出来るかどうか怪しいってのにサ。寧ろ確固たる戦略を持たない、闇雲な革命家=孫文であった。
この映画、成功した辛亥革命(武昌起義)直前の、日本脱出直後からマレーシア潜伏期に絞った孫文伝である。孫文を狙う男とその恋人が、孫文と同等に並走して描写される。「孫文外伝(異聞)」と言うべき感もある。
港湾労働者を煽動し結束させる所などを観ると毛沢東と何が違うんだ、と思わせるが、華僑の<愛国心>を焚き付けてその<資本>を取り込もうとする時点で「成る程ね」と合点が行った。とは言っても現在の人民共和国だって「中華愛国心」は不可欠だから、結局…。
映画は「歯車になるな、自分の生を生きよ」と訴えるが、自分の生を生きるならどんな生でもいいのだろうか、とも思う。結局貧者はどんな藁でも目の前にある希望にすがるしか無いのか。船で始まり船で終わる所など『チェ 28歳の革命』と重なるが、『チェ』と較べても革命の切実性を描ききれなかったように思うのは「外伝」故か…。
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