[コメント] エスター(2009/米=カナダ=独)
サイコパスものらしいアザトい出来。こういうのは製作者自らががいかに病んでいるかを露出狂的に晒しているのだろう
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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えげつない『少年は残酷な弓を射る』 (11)に比べればまだ愛敬があったのは、サイコパスが女だからだろう。彼女が大人だったというオチはトッド・ブラウニング系列に連なるものが発生しているが、そこに何か有益なものはなく、悪魔が中東から来たというだけの『エクソシスト』系列に過ぎない。
世間とのバランスを取ろうとする呑気なお父さんキャラは割と上手くいっている。主人公はネットで精神病院情報など収集しているが、これをなかなか信じないお父さんは立派だと思ってしまった。聾唖の妹への同情や、生意気な兄を「調教」したいというある種の劣情を観客から引き出そうとする描写はあざとい。撮影は全体にカット割り過ぎで迫力に欠ける。私的ベストショットはサイドブレーキ外されて自家用車が雪道バックで下る件。
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