[コメント] 最後の一滴(1911/米)
画面の構図に明確な画作りの志向が現れてはいるがドラマのスケール感に乏しいBADムービー
グリフィスの運命論的な思想性が現れた意欲作と取れる作品ではあるが、ドラマの奥行きを出すまでの修辞については依然拙さが残るスケッチ程度の習作という風采で、その方向性に意義はあるにしても映画としての完成度は低調な出来である。製作状況の制約が致し方ないというのが本筋であろうが、であるならば高望みをしない作品作りを期待したいパッケージである。一見したところで伝えたい内容をうまく言い表せていないまずさがある。画面の構図には気を使っているものの、物語のテリングテクニックについては模索中といったところか、靄が込めて不鮮明。
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