[コメント] インディ・ジョーンズ 最後の聖戦(1989/米)
3作目は「シリーズをいかに新しくするか」を突き詰めた映画に思える。親子の物語を描く上でショーン・コネリーを持ってきたことの意味は本当にデカい。(2008.07.10.)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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何度もテレビで放映しているので、何気なく小さい頃にも観ていたのがこの『最後の聖戦』。シリーズ前2作に比べて、記憶に残っているシーンが多い。映画の出来としては絶対に1作目の『レイダース』なのだが、“新しいスパイス”を追加したことで1作目に並ぶ娯楽要素を持つ作品になった。なんて言ったって観てて楽しさ抜群だもの!
その“新しいスパイス”というもののひとつがショーン・コネリーの存在であることは言うまでもない。出演しているのはクレジットに出ているから一目瞭然なのだが、登場させるまでの引っ張り方も絶妙。なかなか登場させず、ビックリ箱かのように脅かすように出てくるのだから(これはシリーズ通して言えるが、スピルバーグの緩急つけた演出は実にニクい)。
登場してからの親子のかけあいは下手なコントよりもよっぽど息が合ってて面白い。コミカルな場面が多いように見せて、クライマックスにて崖から落ちそうな息子を父親が救うことで、しっかり親子関係を描いていることにニヤリとさせられる。「インディアナ」と呼ぶだけなのに多くを語れてるのだから、コネリーの演技も、スピルバーグの演出もスゴイ。
若き日のインディをリバー・フェニックスが演じていることからも、この作品での家族を描くことへのこだわりを感じさせます。3作目での“新しいスパイス”の追加が、完全にいい方に転んだ好例だと思う。
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