[コメント] ナミイと唄えば(2006/日)
俗はその極みにあって聖に通じ、過去の夢語りは現代社会と相通じて一体化する。神と共に生きる島のオバアは、同時に唄を活かすことで現代社会とのつながりを確かなものとする。
ハンセン病患者の女が、失われた指を買ってきておくれ、と訴える唄は、現代ではその部分を歌われることがないという。臭いものにふたをしてよしとする清潔な社会において、それを今でも土着の人々と共に命をつながせる女が、同時に嬉しさ、楽しさを廻る国々の人々と分かちあう国際芸者であることが嬉しい。
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