[コメント] 実験室KR-13(2008/米)
CIAが一般人を新聞広告で騙し拉致しそして殺人実験を繰り返していた、なんてそんなテロップから始まるこの映画、『SAW』に似た密室劇でもある。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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でも先日『SAW6』を見たところだからか、それほどワクワクするものがないまま映像を見続ける。実行者側の女性テスト生の心理が対極に語られているので、『SAW6』より輻輳した広がりを見せるが、如何せんCIAの思惑がどうもいまいち明確でないので、ただの密室サスペンス劇で終わってしまっているような気もする。
俳優陣は芸達者をそろえ十分秀作めいた雰囲気もあるのだが、ラストも何の展開もなくそのまま終わっていくしりすぼみの様子はただただ見開いた眼がじんわりとしぼんでいくのを感じる。
現実の事件を設定していることからなかなか小説的な展開は難しいのかもしれないが、やはりサスペンスだとするとただ一人ずつ殺戮されていくお話に何のオチもないのは観客としては苦しいものがある。題材的には面白いのでもっと勇気を出してほしかった感がする。
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