[コメント] 鎧戸の締まった家(1910/米)
画面の奥行、充溢が充実してきたSO-SO作品
出ましたグリフィス得意の南北戦争もの。本作は前半の画面構図の奥行き、充溢がこれまでの作品に比べて格段に向上した。今回はサスペンス描写というより、これもグリフィス印のシーンであるが、「閉ざされた空間」において立ち上がる隠匿状況の不安定な感情というものがことさら印象的な作品であった。物語はやや凡庸とした表情も否めないが、空間の性格を抽出したドラマツルギーの進展に注目できる一品である。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。