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[コメント] スター・トレックVI 未知の世界(1991/米)

旧映画シリーズは、カーク艦長の心の闇を描いたロバート・ワイズ版「スター・トレック」とこれを観れば充分です。
ジョー・チップ

クリンゴン星人は外見はトカゲ、政治的にはソ連、性格的にはイスラム系とアメリカ人が嫌いなイメージの集合体である。会食の後で、臭いだのマナーが悪いだの、差別意識丸出しのエンタープライズのクルー。                                                     息子をクリンゴンに殺された経緯があるカークは、自室で思わず敵愾心を露わにしてしまうが、この発言は盗聴されていた。公開裁判で吊るし上げられるカークとマッコイ。無謀な性格を非難され、無能呼ばわりされて宰相暗殺の罪で収容所惑星(この惑星が全然過酷そうに見えないのが難点だ)へ追放。                                               落ちるところまで落ちたカークは、しかし悟った、「クリンゴンを憎んでいた。過ちだった・・・」                                                                  SF的な発想はないが、他民族との対立と和解をうまく描いており、この当時はまだまだアメリカには寛容な人たちがいたことが分かるだろう。東洋人のスールーが艦長として、白人たちをアゴで使っているというのもすごい話である。                                                                                                                 

(評価:★3)

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