[コメント] 霜花店〈サンファジョム〉 運命、その愛(2008/韓国)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
王と側近の隊長との関係が続いているのに政略結婚で他国から王妃が婚礼に入る。まさかと思っていたら本当に男同士で毎晩同衾しているようだ。まずこのことに驚くが、世継ぎを設けるために王は隊長と王妃に夜の営みを命じる。
と、まあ今流行りのレディコミック風ではありますが、女性ファンを意識した濡れ場の多いのにはもう驚きを超えて、絶句です。しかし、女性客たちはいかにもという感じです。現代女性は強いですのう。
話が本筋から逸れているようですが、やはりこの映画のポイントは映画館で堂々とセックスを見せるということなのですから、それはそれで十分効果があったと思わざるを得ない。
で、女性を知らない、また一方では男性を知らない若い男女が特殊な環境下において性愛にのめり込んでいくというのは当然の成り行きで、その描写が過激であろうと全く構わないのだが、最後で王が隊長に彼らの愛が真実だったのかと聞くシーンで、隊長が嘘を言えばいいのに本当のことを告げてしまう残酷な場面は秀逸であった。
しかし、嘘の愛であったはずなのに、ラスト、二人の、馬に乗ったままの狩りのシーンでこの映画を終わらせることに、この映画ってなんなんだい、と思ってしまう。男女の哀しい愛の方に収束すべきでなかったのか、と僕は思うのだが、、。(僕だったら、狩りのシーンでは、後ろの隊長は矢を持っていない当初の絵とします。)
映像はでもなかなかのものでした。後で調べると韓国ではかなりの観客動員だったそうな。
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