[コメント] アイガー北壁(2008/独=オーストリア=スイス)
全編に静かな緊張感が漂うが、登攀が始まってからのそれは只事ではない。しかもその緊張感は終劇まで絶えることなく持続する。だからエンドロールの間、やっとそこから解放されたかのような心地よさがある。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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その心地よい疲労感の中で、映画館の柔らかいシートに身体をあずけて、悲劇に酔いしれてしまった。
劇中、過酷な登攀シーンと、暖かくてゆったりとした高級ホテルでのシーンが、巧みに交差し、その鮮やかな対比に感心した。
若く、たくましく禁欲的な二人の男の挑戦に、心をわくわくさせ、そしてその無惨な顛末に心を痛め、まさに悲劇に酔う。
何だか劇中のあのベテラン記者みたいで、気恥ずかしくもあるのだが、あたかも極上エンターテイメントに接した時のような満足感を味わってしまった。
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