[コメント] ローラーガールズ・ダイアリー(2009/米)
たとえ紋切り型だとしても、米国製青春スポーツものの王道は、いまだに色あせることなく爽快に君臨するという実証。それは、バリモア監督の映画的記憶に対する郷愁と敬意と信念でもあるのだろう。元気良さと慎み深さが同居するエレン・ペイジの田舎娘が可愛い。
せっかくキャラの立ったスケーターたちの活躍がいまひとつ盛り上がらないのは、ブリス（エレン・ペイジ）の家族や友人、恋人との物語を優先したからだとしても、肝心の競技シーンの起爆剤としての因縁話やビジュアル演出に対する手間の掛けかたが足りていないのが残念。監督としてのキャリアの足りなさが原因なのか、それともこれがバルモア流なのか。いずれにしろ、次回作が楽しみ。
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