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[コメント] ローラーガールズ・ダイアリー(2009/米)

監督としてのドリュー・バリモアの回答第1問目。
きわ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







もちろんドリュー・バリモアの得意分野といえばロマンティック・コメディー乃至、女子ウケアクション映画だろう。しかし人生のほとんどをハリウッド映画界で生きてきた彼女は、出演は少なくても、サスペンスやインディーズ系の癖のある作品のこともある程度は知っていることだろう。だが、いざメガホンを取った彼女が何を撮るのかというと、まさに自分のフィールドの女子ウケアクションロマンティックドラマだったという。ある意味とても意外である。そういう「いつも自分がやってること」と違うことがやりたくなるような気がするんだけど、ド真ん中でそれを扱った。おそらく、初監督作品だからこそ、自分のよく知る土壌である程度数字の出せそうなものに取り組んだ、という勝手な解釈をした。

まあ、そんな監督としての作戦などはさて置き(どうせただの当て推量だし)、作品はとても面白かった。まさに女の子のための、女の子が元気になる映画です。でも、短パンやミニスカの女の子達がど突き合いながらローラースケートで競争してるので、きっと男の子も元気になるはず。デートでみてもぜんぜん楽しいと思う。ただ、よくあるロマコメと少し違う点は、彼氏に浮気疑惑があってそのあとの展開をみせてないところ。たぶん彼氏はシロだろうけど、別に「仲直りしましたチャンチャン」っていうラストにまとめないところが良かった。べつにそこは後味残っても平気。だってその方がリアリティ感じるもん。観客は自分の生活の中でそんなことは経験してて、キレイにまとまらないことなんかしょっちゅうだし、映画だからって最後の方だけ無理やりまとめられてもさほど救われないんだよね。「現実はこうはいかないんだよ・・」と思わせられなかったのは、わかってるなドリュー姉さん、って思いました。次回作楽しみだな。(10/7/24 劇場)

(評価:★4)

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